Novellは、2005年に開始したオープンソースの電子メール、カレンダーソフトウェア開発プロジェクト「Hula」から人員を引き上げていたことが明らかになった。
Novellは米国時間11月28日、Hulaプロジェクトの参加者に向けたメッセージの中で、同社のPeter Teichman氏は、Novellは他のことに力を注ぐことを決定した、と説明している。
「結局のところ、Hulaが進行していく際、同レベルで投資することに対して正当化できないという結論に達した。これまでフルタイムでHulaの開発に当たってきたわれわれは、社内の他の部署で他の任務を負うことになる」とTeichman氏は記している。
Novellは2005年2月に、Microsoftの「Microsoft Exchange」、IBMの「Domino」だけでなく、Novell自身が提供する「GroupWise」に代わるオープンソースソフトウェアとしてHulaプロジェクトをスタートした。
当時Novellの幹部は、同社はソフトウェア開発においてオープンソースとプロプライエタリを融合するという2重のアプローチをとっており、Hulaはその実証例となる、と述べていた。
だがその後、ほぼすべての顧客がすでに電子メールやカレンダーサーバを実装していることが分かった、とTeichman氏は言う。
Teichman氏によると、コード開発を続けるため、Novellのリーダーシップを引き継ぐHulaコミュニティのメンバーを同社は探しているという。予定では、数カ月後にはHulaの最初のバージョンをリリースすることになっていた。
「ウェブインターフェースがわれわれの行った最も魅力的な作業だった。それを既存のメールシステムと統合することが、オープンソースのウェブメールの質を高め、利用価値のあるものを提供するための鍵だ」とTeichman氏は述べている。
同氏はまた、これとは対照的に、Hulaプロジェクトのサーバは、性能は良いものの無駄が多いと述べる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。
Microsoft会長のBill Gates氏は、有望な新興技術を見定める目にはかなりの自信を持っている。問題は、その技術が芽を出すタイミングが必ずしも正確には分からないということだ。
たとえば、MicrosoftはGates氏の音頭でタブレットコンピューティングとインタラクティブTVに積極的に関わってきたが、市場の成熟には長い時間がかかっている。
米国時間11月15日、Gates氏はシリコンバレー行脚の途中でCNET News.comの取材に応じ、「私の直感が外れるとすれば、それはたいてい『何が』ではなく、タイミングの問題だ」と語った。
ZuneとOfficeを語った前編に続き、後編では「Windows Vista」のお気に入りの機能、新しいファイルシステムを提唱し続ける理由、そしてオープンソースソフトウェアの役割についてGates氏の考えを聞いた。
--いよいよ5年ぶりにWindowsの大型改訂版「Windows Vista」の登場です。企業向けは11月30日、一般向けも遠からずリリースされます。Vistaの機能のうち、特に気に入っているものは何ですか。
Vistaでは大規模な改訂が行われましたので、ひとつを選ぶのは難しいのですが、あえて言うなら(デスクトップ)検索です。ユーザーはすぐに「これなしで、これまでどう過ごしていたのだろうか。アドオンなどを買って、しのいでいたのだろうか」と考えるはずです。Vistaではユーザーインターフェースが統合されているので、使い勝手はアドオンとも大きく異なるはずです。
--あなたが以前から提唱してきたプロジェクトのひとつに、Windows用のまったく新しいファイルシステム「WinFS」があります。フルタイムの仕事から身を引くことを発表した際、あなたは新しいファイルシステムの必要性を今後も提唱し続けてくれるよう、Ray Ozzie氏を説得するつもりだと述べました。この件はどうなっていますか。
ある種のリッチクエリでは、構造化型のモデルが求められていることに変わりはありません。しかし、電子メール、ファイル、写真などを全く同列で扱うためには、単なる検索インデックス以上のものが必要です。検索インデックスには一般に思われているよりも大きな可能性があると思いますが、将来的にはデータベース型のモデルが必要になるでしょう。
われわれはSQL技術を広い範囲で利用しています。リッチストレージの分野では、常にSQLが基本のコードベースとなっています。私は今でも次のメジャーリリースか、次の次のリリースにこのモデルを搭載できると考えています。実現すれば、これは大きなブレークスルーとなるでしょう。
--RayとSteveも同じ考えなのですか。それとも、これは依然として2008年(Gates氏が事実上の引退を決めている年)までに片づけなければならないものなのでしょうか。
SteveというのはSteve Sinofskyのことですか、それともSteve Ballmer?
--Steve Ballmer氏です。
私の直感が外れるとすれば、それはたいてい「何か」ではなく、タイミングの問題であることをSteveは知っています。問題は「いつか」であり、「もし」ではありません。しかし、メモリサイズとパフォーマンスに関しては、Steveはチームに判断をゆだねることになるでしょう。
われわれは非常に明確な基準に基づいて、リリースに搭載する機能を決めています。主な機能を選ぶ時は、その機能が十分に熟しているかどうかを考えます。Rayは必ず、最適のタイミングを選んでくれるでしょう。
それに、私は完全にいなくなるわけではありません。2008年半ば以降も、会社の近くで活動しているはずです。タブレット(PC)、WinFSなど、私が密接に関わってきたものについては、これからも私に先導役が期待されるでしょう。私もその役割を務めたいと思っています。
--それはLonghorn(Vistaの開発コード名)から学んだ大きな教訓なのでしょうか。別のプロセスを走らせ、今できることは何かを考えるということです。
それもひとつです。製品をリリースするたびに、多くのことを学びます。われわれはセキュリティ分野でブレークスルーを成し遂げる必要がありました。それが「Windows XP Service Pack 2(SP2)」です。SP2はエンドユーザーに焦点を当てたリリースではありませんでしたが、当社にとってはフルリリースに匹敵するものでした。
今回はレイヤリングや機能チームの組成方法を学びましたので、今後の5年間はこれまでの5年間よりもはるかに多くのことを達成できると思っています。もちろん、いくつかの分野では心残りもありますが、この8カ月間は製品の仕上げに取り組む一方で、次のステップに向けた準備も進めることができました。そのことにはとても満足しています。
Symantecは米国時間11月22日、セキュリティ製品スイート「Norton 360」の公開ベータ版をリリースした。Norton 360は、ウイルス、スパイウェア、不正行為からユーザーを保護するソフトウェアに加え、データをバックアップしたり復元したりするためのツールや、PC最適化ツールを統合したものである。
Symantecによると正式版は2007年3月に登場する予定だという。価格はまだ公表されていない。Norton 360は当初9月にリリースされる予定だったが5月に延期が発表されていた。Norton 360のスケジュール延期が発表されるのとほぼ同時期にMicrosoftは「Windows Live OneCare」サービスの提供を開始している。
総務省は11月20日、未成年者が使用する、携帯電話による有害サイトアクセス制限サービス(フィルタリングサービス)の普及促進のため、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの携帯電話事業者3社、および社団法人電気通信事業者協会に対し、自主的取組を強化するよう要請した。
具体的には、「フィルタリングサービスの推奨活動の強化を図ること」、「フィルタリングサービスの周知・啓発の一層の促進を図ること」、「ユーザーニーズに応じたフィルタリングサービスの提供に努めること」、および「フィルタリングサービス普及に関する定期的な評価を実施すること」を、総務大臣から携帯電話事業者等に対して要請している。
フィルタリングサービスの推奨活動の強化については、未成年者が契約者である場合には、フィルタリングサービスの利用に関する親権者の意思を確実に確認すること、既存ユーザーへ利用の働きかけを行うことを要請、また、推奨活動を行うよう代理店等への指導を強化することも含んでいる。
今回の要請は、未成年者が出会い系サイトなど有害サイトへアクセスし、事件に巻き込まれるケースが多発する背景によるもの。総務省では、有害サイトから未成年を守る有効な手段となる、フィルタリングサービスの認知率が、いまだ低水準であるとしており、特に、保護者の目が届きにくい携帯電話からのアクセスについて、対策を急いでいる。
携帯電話を使っているユーザーの懐には直接関係ないが、固定電話からソフトバンク携帯電話宛の通話料が割高なことがある。
固定電話からそのまま近県にいる携帯電話番号をダイヤルした場合の通話料は、平日昼間の3分間でドコモが73.5円、auが94.5円、ソフトバンクが126円とソフトバンクあてが高い。自宅の電話から携帯電話にかけることが多いなら、結局は自分の出費が多くなってしまうのだ。
ただ、これも回避する方法がある。携帯電話番号の頭に4桁の事業者番号を付けてダイヤルすると割安になるサービスを利用する方法だ。
携帯電話宛に一律の料金を設定する会社もあり、通常のNTTの固定電話なら申込みなく使えるNTTコミュニケーションズなら、頭に0033をつけるだけで携帯電話各社共通の3分56.7円で通話でき、ソフトバンクであっても割高にならない。MNPによって誰がどこの携帯電話会社かわからなくなっている今こそ、こういったサービスを利用したい。
また、一方の携帯電話から固定電話の通話だが、ソフトバンクのゴールドプランでは時間帯などにかかわらず他社携帯電話あてと同じ30秒21円、他のプランや他社携帯電話では、1000円台の特別に基本料を安くしたプランや通常の最低額プランを除き、ゴールドプランよりも安くなっている。